医療ダイエット外来とは
医療ダイエット外来とは、医学的根拠に基づいた「安全で効果的な体重管理・減量支援」を提供する診療です。自己流ダイエットや流行のダイエット方法とは異なり、患者さん一人ひとりの体質、生活習慣、健康状態を総合的に評価し、医師が適切な治療計画を立てます。
当院の医療ダイエット外来では、栄養指導や運動療法、生活習慣改善のサポートに加え、必要に応じて薬物療法(GLP-1受容体作動薬など)や検査による健康リスクの把握も行います。
肥満は身体に脂肪が蓄積したBMI(体重kg÷(身長m×身長m))で評価され、25㎏/m2以上の状態のことを言います。その中でもBMI35以上を高度肥満と言います。
糖尿病・高血圧・脂質異常症・心血管疾患などの生活習慣病を引き起こすリスクが高く、適切な管理が重要です。そのため医療ダイエットは「見た目の変化」だけでなく、健康的な身体づくりを目的としています。医師や専門スタッフが継続的にフォローを行うことで、無理な減量や偏った方法による体調不良を防ぎ、リバウンドしにくい生活習慣を身につける支援をします。
- 医療ダイエット外来は自由診療となります。
診察料(初診3,300円 再診料1,100円)・検査料(2,200円)薬剤料金をご負担いただきます。
医師紹介
皆様 初めまして。
この度、西尾久リウマチ整形外科の新医療体制となります医療ダイエットを担当いたします王 靖枝と申します。当院は2021年6月に「ひとりひとりの患者様に寄り添う、一緒に病気を治すクリニック」をモットーに開院し、地域の皆様に支えられ、5年目を迎えることが出来ました。リウマチ・整形外科領域だけでなく、内科領域を新たに診療に加えることで、患者様へ総合的な医療をご提供できる体制を整えていきたいと考えております。また自由診療としてダイエット外来を始めてまいります。
肥満は自己責任ではありません。
肥満は遺伝的因子や社会文化的因子を含む環境因子で決まると示されています。
そして肥満を気にされていても、気軽に話せる診療の場は少なかったのではないでしょうか。
ダイエットは予防医学です。自分の「未来」の健康への投資です。
医療のサポートを受けながら、改善に取り組めば身体はきちんと応えてくれます。
もし今、肥満を気にされている方、肥満治療に少しでもご興味がある方・お悩みの方、一人で抱え込まず、当院へご相談ください。
医療痩身クリニックで多くの患者様の肥満治療を行い、結果を出してまいりました。
内科、整形外科医師と協力し、皆様のお力になれるよう最大限の努力をして参ります。
どうぞよろしくお願い致します。
このようなお悩みをお持ちの方はご相談ください
- 食事制限や運動をしても体重が落ちにくい
- リバウンドを繰り返してしまう
- BMIが高く健康リスクが気になる
- 健康診断で脂質異常・高血糖・高血圧を指摘された
- お腹まわりの脂肪が気になる・内臓脂肪が多い
- 睡眠時無呼吸症候群やいびきがひどい
- 関節痛や疲れやすさで日常生活に支障がある
- 一人ではダイエットの継続が難しい・サポートがほしい
肥満症とは
肥満症とは、肥満に関連する健康障害(下図)が1つ以上ある場合、または内臓脂肪の過剰な蓄積で健康障害が起こりやすい状態を指します。医学的に減量が必要であり、医療の介入が推奨されます。
肥満症の重症度は心血管リスクと関連しますが、肥満の長期化は心血管疾患の発症に影響を与えます。
肥満症治療の目的は減量により健康障害・健康障害リスクを改善し、健康的な身体状態を目指します。
- 脳梗塞
一過性脳虚血発作 - 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
肥満低換気症候群 - 高血圧
- 非アルコール性
脂肪性肝疾患 - 肥満関連腎臓病
- 冠動脈疾患
- 脂質異常症
- 高尿酸血症・痛風
- 月経異常・女性不妊
- 運動器疾患(変形性関節症など)
- 耐糖能障害(2型糖尿病など)
肥満症の治療方法
肥満症の治療は、体重を減らすだけでなく健康リスクを改善し再発を防ぐ総合的なアプローチが重要です。
当院ではまず生活習慣や体組成、血液検査を評価し、患者さんの状態に応じた最適な治療計画を立てます。
基本は食事・運動療法ですが、必要に応じて薬物療法や行動変容サポートを組み合わせ、無理なく続けられる「健康的な体重管理」を目指します。
食事・運動療法
肥満症の基本治療としてもっとも重要なのが「食事・運動療法」です。
食事療法ではカロリーや栄養バランスを調整し、無理なく体重減少を目指します。
当院では個々の食事内容を聴取し、ご年齢・ご持病・生活強度に合わせた具体的なアドバイスを行います。
運動療法では筋力を維持しながら脂肪を燃焼させるため、日常生活に取り入れやすい運動メニューを提案いたします。
継続しやすい方法で健康的な体づくりを支援します。
薬物療法
薬物療法は食事・運動療法だけでは効果が出にくい場合に用いられる治療法で、科学的に効果が証明された薬を使って体重減少を促します。
当院では安全性を重視し、医師が患者さんの健康状態を評価したうえで適切な薬を選択します。
近年ではGLP-1受容体作動薬など食欲抑制や血糖調整に優れた薬もあり、肥満に伴う生活習慣病の改善にも有効です。
定期的な診察で副作用のチェックと効果の評価を行い、安心して治療を継続できる体制を整えています。
治療薬について
医療ダイエットで使用される主な薬剤には、食事摂取量を調整するために用いるGLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬と余分な糖を尿として排出するSGLT2阻害薬などがあります。もともとは糖尿病治療薬として開発されましたが、一部の薬は肥満症治療薬として認証され、現在は肥満症の治療でも使用されております。
それぞれ作用の仕組みや特徴が異なるため、患者様の体質や健康状態を確認したうえで、医師が適切な治療薬を選択します。
GLP-1受容体作動薬
GLP-1受容体作動薬は、体内で分泌される「GLP-1 グルカゴン様ペプチド1」というホルモンの働きを利用した治療薬です。
GLP-1は食物の摂取に伴い消化管から分泌され、膵臓に作用し、血糖依存的にインスリン分泌を促したり、グルカゴンの分泌を抑制し、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
また胃内容物排泄遅延作用により、食物が胃から十二指腸にゆっくり排出されるようになるため、食後の血糖値上昇を抑える働きもあります。要は腹持ちがよくなる感覚を得られます。
脳の視床下部にある満腹中枢に作用し、食欲を抑える働きがあります。
食事療法の補助薬として使用することで満腹感を持続させ食事量を自然に減らしやすくなるため、体重管理のサポートにつながります。
GIP/GLP-1受容体作動薬
GIP/GLP-1受容体作動薬は、GLP-1に加えてGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)というホルモンの働きを利用した薬です。
インスリン分泌促進作用だけではなく、血糖値が低い時はグルカゴン分泌を刺激する作用があり、低血糖からの回復を助けます。
また脂肪肝等の異所性脂肪を防ぎ、インスリン抵抗性を改善します。
2つのホルモンの働きを同時に高めることで、食欲の抑制や血糖コントロールをサポートし、体重減少を目指す治療として注目されています。
SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬は、腎臓の尿細管で糖が再吸収されるのを抑え、余分な糖を尿として体外に排出することで血糖値を下げる治療薬です。
尿細管で糖の再吸収が阻害されると排泄される尿量も増加します。このような体液量調整を介した血行動態に対する作用などにより、慢性心不全などにも有用です。
当院で取り扱っている治療薬について
当院では下記5種類の薬剤を取り扱っており、それぞれ作用や特徴が異なります。
処方にあたっては全身状態の診察や血液検査を行い、肥満の原因や健康状態を確認したうえで適応を慎重に判断します。
そのうえで患者様と十分に相談し、一人ひとりに合った治療薬を選択して安全に医療ダイエットを進めていきます。
ウゴービ(GLP-1受容体作動薬)
ウゴービは肥満症の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬で、セマグルチドという有効成分が含まれています。
ウゴービは週に1回、毎週決まった曜日に、食事の時間に関係なく皮下注射をします。
医師の診察のもと少量から開始し、体調を確認しながら段階的に用量を調整していきます。
ウゴービの主な副作用
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、下痢、便秘、胃の不快感・腹痛、消化不良
- 低血糖:脱力感、倦怠感、空腹感、動悸、冷感
- 頭痛、めまい
- 急性膵炎
- 胆のう炎
ウゴービの料金
| ウゴービ皮下注 0.25㎎ | 1.0MD | 16,000円 |
|---|---|---|
| ウゴービ皮下注 0.5㎎ | 2.0MD | 26,000円 |
| ウゴービ皮下注 1.0㎎ | 4.0MD | 38,000円 |
| ウゴービ皮下注 1.7㎎ | 6.8MD | 48,000円 |
ゼップバウンド・マンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)
ゼップバウンドは肥満症治療薬、マンジャロは糖尿病の治療薬として使用される注射薬で、どちらもチルゼパチドという有効成分が含まれています。
体内で食後に分泌されるGIPとGLP-1というホルモンの2つの働きを利用した「持続性GIP/GLP-1受容体作動薬」に分類されます。GLP1の脳の満腹中枢に作用することと腸蠕動運動の抑制で食欲を抑える作用に加えて、GIPの脂質代謝とエネルギー代謝を亢進させる作用で体重減少に働くことが期待できます。
週1回、決まった曜日に、食事の時間に関係なく皮下注射をします。
医師の管理のもと少量から開始し、体調や治療効果を確認しながら段階的に用量を調整していきます。
ゼップバウンド・マンジャロの主な副作用
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、下痢、便秘、胃の不快感・腹痛、消化不良
- 低血糖:脱力感、倦怠感、空腹感、動機、冷感
- 頭痛、めまい
- 急性膵炎
- 胆のう炎
ゼップバウンドの料金
| ゼップバウンド 2.5㎎ | 2本 | 15,000円 |
|---|---|---|
| ゼップバウンド 5㎎ | 2本 | 26,000円 |
| ゼップバウンド 10㎎ | 2本 | 36,000円 |
マンジャロの料金
| マンジャロ皮下注 2.5㎎ | 2本 | 10,000円 |
|---|---|---|
| マンジャロ皮下注 5㎎ | 2本 | 19,000円 |
| マンジャロ皮下注 7.5㎎ | 2本 | 28,000円 |
リベルサス(GLP-1受容体作動薬)
リベルサスはGLP-1受容体作動薬に分類される治療薬で、セマグルチドという有効成分が含まれています。リベルサスの大きな特徴は注射ではなく飲み薬(経口薬)である点で、GLP-1製剤の中では世界で初めての経口タイプです。
通常は1日1回、起床時ないしは空腹時に1錠を少量の水で服用します。服用後最低30分間の絶飲食時間を設けていただきます。内服時に口腔内の苦みを感じることがあります。
医師の指示のもと少量から開始して体調や効果を確認しながら用量を調整していきます。
リベルサスの主な副作用
- 消化器症状:吐き気、嘔吐、下痢、便秘、胃の不快感・腹痛、消化不良
- 低血糖:脱力感、倦怠感、空腹感、動機、冷感
- 頭痛、めまい
- 急性膵炎
- のう炎
リベルサスの料金
| リベルサス 3㎎ | 1か月 | 10,000円 |
|---|---|---|
| リベルサス 7㎎ | 1か月 | 22,000円 |
| リベルサス 14㎎ | 1か月 | 34,000円 |
ダパグリフロジン
ダパグリフロジンはSGLT2阻害薬に分類される内服薬です。
腎臓で糖の再吸収を抑え、余分な糖を尿として体外へ排出することで血糖値を下げる働きがあります。
ダパグリフロジンは1日1回の内服で使用する薬で、医師の診察のもと体調や既往歴を確認したうえで処方されます。
ダパグリフロジンの主な副作用
- 尿量の増加・頻尿
- 便秘
- 脱水による口渇感や立ちくらみ、血圧低下
- 膀胱炎などの尿路感染症
- 外陰部カンジダ症などの性器感染症
ダパグリフロジンの料金
| ダバグリフロジン 5㎎ | 1か月 | 5,000円 |
|---|
