予防接種について
当院では、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンの3種類の予防接種が可能です。予防接種は、注射によるワクチン接種となり、弱毒又は無毒化し病原体を接種することで、該当疾患の免疫がつきかかりにくくなります。
インフルエンザワクチン
毎年冬から春先にかけて流行するインフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症のワクチンです。感染すると24-48時間の潜伏期間を経て発症、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が出現します。喉の痛み、鼻水、咳といった風邪のような症状や小児では、痙攣や中耳炎、稀に急性脳症の症状が、高齢者や基礎疾患をもつ方は肺炎になり重症化することもあるのでワクチンは毎年欠かさず接種する事をお勧めします。
肺炎球菌ワクチン
肺炎の原因菌には様々あり、その中で最多なのは肺炎球菌です。大人の肺炎の20~40%にもなります。肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎を予防するほか、重症化のリスク減らせる効果が期待できます。なお、肺炎による死亡者の9割以上は65歳以上の高齢者といわれています。高齢者の方は、必ず接種するようにしましょう。
また肺炎球菌ワクチンは65歳以上の高齢者で5歳毎に助成金による補助も出ます。補助金は各自治体により異なるためお住まいの近くの区役所厚生課にお問合せください。
帯状疱疹ワクチン
社会の高齢化とともに帯状疱疹の患者様が増加しております。
帯状疱疹は幼少時に多くの方が水疱瘡(みずぼうそう)にかかり、その際にヘルペスウィルスが体内に入り数十年間共生し、年齢に伴う免疫力の低下、または免疫抑制剤等を内服している方に発症する傾向があります。帯状疱疹を繰り返す方や関節リウマチ等で免疫抑制剤を服用中の方はワクチン接種をご検討ください。