骨粗しょう症(こつそしょうしょう)
当院では寝たきり原因の一つである骨粗しょう症を未然に防ぎ、治療が必要な際はより良い治療をご提供すべく最新(2021年5月現在)の骨密度検査機と各種治療薬をご用意しております。
骨粗しょう症とはどんな病気なのでしょうか。
Q&A
- Q.骨粗しょう症はいくつから?
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A.骨粗しょう症は年齢と共に起こり骨が弱くなり骨折を起こしやすくする病気です。
40歳代後半から50歳代にかけて発症しますが、10歳代から20歳代の無理なダイエットや運動不足が、骨粗しょう症の予備軍をつくる事がわかってきています。年齢と共に背中が丸く身長が低くなり持続した腰痛は骨粗しょう症の症状です。また、痛みがなく背中が丸くなる骨折は最近では「いつの間にか骨折」と呼ばれております。 - Qどんな検査がありますか?
- A.骨密度検査機や血液・尿検査で診断します。当院の骨密度検査機は大学病院や総合病院と同品質の機器で骨折の起こりやすい腰・股関節を正確に検査できます。また血液・尿検査を併用する事により治療効果の判定や今後の予後を示す事が出来ます。
- Qどんな治療がありますか?
- A.骨粗しょう症と診断されたら以下の薬物による治療になります。薬物選択は検査結果を踏まえ、骨粗しょう症以外の持病の状態や継続しやすい方法を基準に医師が判断します。
- (1) 骨吸収を抑制する薬
ビスフォスフォネート製剤、SERM(塩酸ラロキシフェン、バゼドキシフェン酢酸塩)、カルシトニン製剤、デノスマブ - (2) 骨の形成を促進する薬
活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン)
- (1) 骨吸収を抑制する薬
- Q骨に良い食べ物は何ですか?
- A. 薬物療法にあわせて下記の食物の接種が推奨されています(iihone jpより引用)
- ♦カルシウム
- 牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎です。 - ♦ビタミンD
- サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など
- ♦ビタミンK
- 納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
ロコモティブシンドローム
加齢などの原因により運動器障害が起き、移動能力の低下等により要介護にある、または要介護になるリスクの高い状態をロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)といいます。
さらに筋量の低下(サルコペニア)、関節や脊椎の変性(変形性膝関節症、変形性脊椎症)、骨粗しょう症(骨量の減少)といった病気を発症すると歩行障害などが起きやすく、やがて要支援、要介護状態(いわゆるロコモ)を招く可能性が高くなります。
運動器機能低下とは、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などのいずれか、あるいは複数に障害が起きることで、「立つ」、「歩く」といった基本生活動作が低下している状態です。症状が進行するとやがて日常生活にも支障をきたすようになり、50代からロコモの予備軍を認めます。「健康寿命の短縮、寝たきり、要介護状態」は①メタボリックシンドローム(メタボ)や②認知症、③ロコモティブシンドロームの3大疾患が原因といわれています。
ロコモ予防は運動が最重要
ロコモの原因は、「不適切な生活習慣」、「加齢」、「運動不足」といわれており、その中でも健康寿命(心身ともに自立し、健康的に生活できる期間)を延ばすのに最も有効とされているのが運動療法です。
運動療法には、体を支える力、曲がる衝撃を吸収する力、動かす力が鍛えられ、骨粗しょう症、関節症、脊椎疾患といったロコモになりやすいとされる病気の予防や治療になり筋力や運動神経の向上も期待できます。
ロコモ度チェック表
- 片脚立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を上るのに手すりが必要である
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
- 15分くらい続けて歩けない
- 2㎏程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である
- 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である
上記7項目のうち、ひとつでも該当するものがあれば、ロコモが疑われます。
是非一度当院までご相談ください。