帯状疱疹ワクチンについて

  • 2022.12.11

皆様、こんにちは。院長の王です。

帯状疱疹ワクチンについて患者様から以下のお問合せが多く、blogにあげさせて頂きます。

Q1. 帯状疱疹ワクチンのCMをテレビで観ました、このワクチンは接種した方が良いのでしょうか?

➡はい、世界的にみてもアジア人、特に日本人の発症率が高く、年齢とともに増えている事が統計からわかっています。加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下が発症の原因となることがあります。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

国立感染症研究所ホームページより引用

Q2. 大人の水ぼうそうですよね?皮膚にボツボツが出るだけですか?

➡いいえ、皮膚に発疹が出た後、その皮膚の下にある神経に炎症が起き「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」痛みを特徴とした神経痛が起きます。更に50歳以上の方の約2割に約3か月以上の神経痛が続きます。また、眼の神経の場合は視力低下や失明、耳の神経の場合には難聴、耳鳴りや眩暈、顔面神経の場合には顔の表情筋麻痺等の神経後遺症が知られています。

Q3. ワクチンは値段が高いのですが、どれぐらい効果があるんでしょうか?

➡帯状疱疹ワクチンは現時点で、旧来から使われている「弱毒生ワクチン(ビケン製)」と最近新しく発売されテレビCMにも出ている「サブユニットワクチン(シングリックス)」の2種類があります。このシングリックスは高額なのですが、旧来のワクチン有効性が約50%に比べてシングリックスの有効性は約97%と高い予防効果があり、免疫抑制剤を内服されているリウマチ患者さんや癌患者さんにも投与できる優れたお薬です。当院はリウマチクリニックである社会的責務から、ワクチンが広まるよう製薬メーカーの卸価格でご提供させて頂いております。

帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンの詳細については、【帯状疱疹予防.jp】をご覧ください。

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