医療ダイエットの薬にはどんな種類があるか、効果と選び方の基本
- 2026.07.16
医療ダイエットの薬には、食欲に働きかけるもの、糖の排出を促すもの、脂肪の吸収を抑えるものなど、作用の仕組みが異なる複数のタイプがあります。どの薬が合うかは体質・生活習慣・持病の有無で変わるため、自分の状態を整理したうえで医師と一緒にダイエットの方針を決めていくのが安全です。
薬を選ぶ前に押さえておきたい減量の目安と、薬ごとの特徴・保険適用の有無・選び方の基本を順に整理します。
Contents
医療ダイエットで目指す減量の目安

医療ダイエットを始める前に押さえておきたいのが、体重を減らすために必要なエネルギー量と、現実的に目指す減量幅です。体脂肪は1キロあたりおよそ7,200kcalのエネルギーを蓄えており、1キロ減らすには食事と運動でこの量のマイナスを作る必要があります。1ヶ月で1キロのペースで減らすなら、1日あたり240kcalほどのマイナスが目安になります。
日本肥満学会の肥満症診療ガイドライン2022では、肥満症の方の減量目標として「3〜6ヶ月で現体重の3%以上」、高度肥満症の方では「5〜10%の減量」が推奨されています。例えば体重80キロの方なら、半年で2.4キロ以上、高度肥満症であれば4〜8キロが目安です。短期間で大きく減らすことより、無理のないペースで減量と維持を続けるほうが、リバウンドを防ぎ血圧・血糖・脂質などの健康指標の改善にもつながります。
薬はこの減量を補助するためのものであり、食事・運動の置き換えではない点を最初に理解しておいてください。
医療ダイエットで使われる薬の種類と特徴

医療ダイエットで使われる薬は、作用する場所と仕組みによって大きく5つに分かれます。
- ・脳の食欲中枢や胃の動きに作用するGLP-1受容体作動薬
- ・GIP/GLP-1受容体作動薬
- ・腎臓で糖の再吸収を抑えるSGLT2阻害薬
- ・腸で脂肪の吸収を抑える膵リパーゼ阻害薬
- ・脳に直接働いて空腹感を抑える食欲抑制剤
それぞれのタイプの特徴を順に説明します。
GLP-1受容体作動薬
- ・代表的な薬剤:ウゴービ(セマグルチド)、リベルサス(セマグルチド)
- ・作用する部位:脳の食欲中枢・胃の動き
- ・使い方:週1回の皮下注射(ウゴービ) / 毎日の飲み薬(リベルサス)
GLP-1とは、食事をとったときに腸から分泌されるホルモンの名前で、食欲を抑える働きと胃の動きをゆるやかにする働きを持ちます。GLP-1受容体作動薬はこの仕組みを利用した薬で、満腹感が長く続き、間食への欲求も自然に減るのが特徴です。無理に食事を我慢するのではなく、体の内側から食欲そのものが落ち着くため、食事制限のストレスを感じにくいタイプの薬です。
いずれも、少量から始め段階的に増量しながら、効果と副作用のバランスを見て維持用量を決めていきます。少しずつ増やすのは、後述する消化器の副作用を抑えるための工夫です。
ウゴービは日本国内で肥満症の治療薬として、リベルサスは2型糖尿病の治療薬として承認されています。
GIP/GLP-1受容体作動薬
- ・代表的な薬剤:ゼップバウンド(チルゼパチド)、マンジャロ(チルゼパチド)
- ・作用する部位:脳の食欲中枢・胃の動き(GLP-1とGIPの2つの経路)
- ・使い方:週1回の皮下注射
GIPという別の腸ホルモンの経路にも同時に働きかける点が、GLP-1受容体作動薬との違いです。2つの経路から食欲と血糖のコントロールに作用するため、より強い減量効果が期待できます。
ゼップバウンドは肥満症の治療薬として2024年12月に日本で承認され、2025年4月から販売が始まりました。同じ成分のマンジャロは2型糖尿病の治療薬として先に承認されており、ウゴービ(肥満症)とリベルサス(2型糖尿病)の関係と同じく、有効成分は同じでも承認された目的が異なるブランドが並んでいる構図です。
参考:複合的な要因からなる慢性疾患「肥満症」の治療薬 持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンドⓇ」 薬価基準収載ならびに発売日のお知らせ
SGLT2阻害薬
- ・代表的な薬剤:フォシーガ(ダパグリフロジン)、ジャディアンス(エンパグリフロジン)、カナグル(カナグリフロジン)、スーグラ(イプラグリフロジン)など
- ・作用する部位:腎臓(糖の再吸収を抑える)
- ・使い方:毎日の飲み薬
腎臓は通常、血液中の糖を再吸収して体に戻す働きをしていますが、SGLT2阻害薬はこの再吸収を抑えることで、糖をそのまま尿として排出させます。「食欲を抑える」のではなく「余分な糖を体外へ出す」点が、GLP-1系の薬とは違います。
フォシーガ(ダパグリフロジン)10mgでは、1日あたり約70gの糖が尿中に排泄されると言われています。1グラムの糖はおよそ4kcalなので、カロリー換算ではおよそ280kcalに相当します。食欲を抑えるタイプの薬に比べると、体重の変化はゆるやかな傾向があります。
SGLT2阻害薬は日本国内では2型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病などの治療薬として承認されており、肥満症への適応はありません。
膵リパーゼ阻害薬
- ・代表的な薬剤:ゼニカル(オルリスタット)
- ・作用する部位:腸(脂肪を分解する消化酵素を抑える)
- ・使い方:毎食時の飲み薬(1日3回)
脂肪は腸の中で「リパーゼ」という消化酵素によって分解されて吸収されますが、ゼニカルはこのリパーゼの働きを弱めることで、食事中の脂肪の約30%を吸収せずにそのまま便と一緒に排出します。脂っこい食事が多い方に向くタイプです。
ゼニカルは日本では医療用医薬品として承認されておらず、医師の個人輸入による処方となります。「患者様ご自身が個人で輸入する」のではなく、医師が責任をもって輸入し、診察のうえで処方する形が基本です。
2024年4月からは、同じ有効成分(オルリスタット)を含む「アライ」(大正製薬)が要指導医薬品として発売され、薬剤師が常駐する薬局で対面販売により購入できるようになりました。ただし、「アライ」は誰でも購入できる薬ではありません。販売対象は18歳以上で、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上、BMIが25以上35未満の方に限られ、BMI35以上の方や、肥満に関連する合併症(糖尿病・脂質異常症・高血圧・睡眠時無呼吸症候群など)の診断を受けている方は購入対象外です。
これらに該当する方は、市販薬で対応せず、内科や肥満外来で医師の管理下に治療を進めることが推奨されています。
食欲抑制剤
- ・代表的な薬剤:サノレックス(マジンドール)
- ・作用する部位:脳の食欲中枢(空腹感そのものを抑える)
- ・使い方:毎日の飲み薬
前述のGLP-1受容体作動薬が「満腹感を強める」のに対し、サノレックスは「空腹感そのものを感じにくくする」点が異なります。
国内で承認されている医療用医薬品で、条件を満たせば保険適用で処方されます。対象はBMI35以上の高度肥満症で、食事療法・運動療法を十分行っても効果が不十分な方に限られます。
サノレックスは依存性のリスクや肺高血圧症の発症リスクが添付文書で警告されており、連続使用は最長3ヶ月までに制限されています。投与開始から1ヶ月以内に効果がみられない場合は中止することも添付文書に明記されています。GLP-1受容体作動薬など新しい肥満症治療薬が登場したことで、現在の処方頻度は以前より少なくなっています。
保険が使える薬と自由診療の薬の違い

「保険が使えるか、自由診療か」という区分は、費用だけでなく副作用が起きたときの補償(医薬品副作用被害救済制度の対象となるか)にも関わります。
保険適用される薬の条件
日本国内で肥満症治療薬として保険適用されるのは、ウゴービ(セマグルチド)、ゼップバウンド(チルゼパチド)、サノレックス(マジンドール)の3種類です。いずれも処方を受けるには厳格な条件があり、「やせたい」という美容目的だけでは対象になりません。
ウゴービとゼップバウンドの保険適用条件は、厚生労働省の最適使用推進ガイドラインで定められており、おおむね以下のとおりです。
- ・高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有していること
- ・BMIが35以上、またはBMIが27以上で肥満に関連する健康障害(耐糖能障害・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症・冠動脈疾患・脳梗塞・脂肪性肝疾患・月経異常・睡眠時無呼吸症候群・運動器疾患・腎臓病など)を2つ以上有すること
- ・高血圧・脂質異常症・2型糖尿病に対する薬物療法を受けたうえで、適切な食事療法・運動療法を6ヶ月以上続けても十分な効果が得られていないこと
- ・学会の認定を受けた施設で、所定の研修・経験を持つ常勤医師の管理下で処方されること
つまり、保険適用は肥満症の診断だけでは不十分で、BMI・合併症・治療歴・施設要件をすべて満たす必要があります。条件を満たさない場合は、自由診療で処方を受けるか、まず食事・運動による減量と合併症の治療を継続するかを医師と相談して決めます。
自由診療で処方される薬の費用感
保険適用の条件を満たさない場合、医療ダイエットの薬は自由診療(全額自己負担)で処方されます。費用はクリニックによって幅がありますが、一般的な相場の目安は以下のとおりです。
| 薬のタイプ | 代表的な薬剤 | 1ヶ月あたりの費用上限の目安(税込) |
|---|---|---|
| GLP-1受容体作動薬(内服) | リベルサス | 30,000円程度 |
| GLP-1受容体作動薬(注射) | ウゴービなど | 70,000円程度 |
| GIP/GLP-1受容体作動薬(注射) | マンジャロなど | 70,000円程度 |
| SGLT2阻害薬 | フォシーガ・ジャディアンス・カナグルなど | 20,000円程度 |
| 膵リパーゼ阻害薬 | ゼニカル | 15,000円程度 |
費用に幅がある理由は2つあります。1つは用量の違いです。GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬は少量から段階的に増量するため、開始時と維持用量に達した後では月額が変わります。
例えばリベルサスの場合、3mg・7mg・14mgで価格差があり、低い用量で効果が得られれば費用も抑えられます。
もう1つは自由診療ならではの価格設定です。自由診療には公定価格がなく、各クリニックが薬剤の仕入れ値・診療体制・サポート内容に応じて独自に料金を設定しています。同じ薬でもクリニックによって差が出るのはこのためです。
初診時には別途、診察料や血液検査料(5,000〜10,000円程度)が必要になる場合があります。これは肝機能・腎機能・血糖値などを確認し、安全に薬を使えるかどうかを判断するための検査です。
適応外使用と医師の管理の重要性
自由診療で処方される医療ダイエット薬の多くは、本来の承認適応(2型糖尿病など)と異なる目的で使用する「適応外使用」にあたります。
適応外使用の場合、万が一重篤な副作用が生じても医薬品副作用被害救済制度の救済対象外となります。だからこそ、投与前の検査と定期的な経過観察をきちんと行える医療機関で処方を受けることが重要です。副作用の兆候を早く察知できる体制が整っていれば、適応外使用であっても安全性を高めることができます。
「薬だけ出して終わり」ではなく、体調の変化を継続的に診てくれる医師のもとで使うこと。これが、安心して治療を続けるための前提です。
医療ダイエットの薬を使うときに知っておきたい副作用

医療ダイエットの薬は臨床試験で効果が確認されている一方、効果がある以上、副作用も存在します。事前に内容と対処を知っておくと、症状が出ても落ち着いて対応できます。
GLP-1受容体作動薬に多い消化器症状
GLP-1受容体作動薬(ウゴービ、リベルサス、ゼップバウンドなど)で最もよくみられる副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛・腹部膨満感などの消化器症状です。薬が胃腸の動きをゆるやかにする作用を持つため起こります。ウゴービの添付文書では、これらは5%以上の頻度でみられる副作用として記載されています。
多くの場合、投与開始直後や増量時に出やすく、体が薬に慣れるにつれて数日から数週間で和らいでいきます。自己判断で急に量を増やすと、消化器症状が悪化するだけでなく、脱水・電解質異常など重い体調不良につながるリスクがあります。吐き気が強いときは脂っこい食事を避け、少量ずつゆっくり食べることで症状が和らぐことが多いです。
それでもつらいときは自己判断で量を変えず、処方された医院に相談してください。
まれに起こる重篤な副作用
頻度は高くありませんが、急性膵炎、胆のう炎、低血糖が重篤な副作用として報告されています。特に「強い腹痛と吐き気が同時に出る」「痛みが背中まで響く」といった症状は急性膵炎の初期サインの可能性があります。このような場合は様子を見ず、内科または救急対応のある医療機関をすぐに受診してください。
胆のう炎では右上腹部の強い痛みや発熱がサインになります。
SGLT2阻害薬では、尿路感染症や性器感染症のリスクが上がります。糖を含んだ尿が増えることで、細菌や真菌が繁殖しやすくなることが原因です。排尿時の痛み・残尿感・外陰部のかゆみなどがあれば早めに泌尿器科または婦人科を受診してください。
水分をしっかり摂り、清潔を保つことが予防につながります。脱水にも注意が必要で、特に夏場や運動時にはこまめな水分補給を心がけてください。
薬をやめたあとのリバウンド
医療ダイエットの薬で体重が減っても、服薬を中止するとリバウンドする可能性があります。薬によって抑えられていた食欲がもとに戻ったり、糖の排出が止まったりするためです。服薬中に、年齢と生活強度に見合った適正な食習慣と運動習慣を整えておくことが、薬をやめた後の体重維持につながります。
自分に合った医療ダイエットの薬を選ぶために

医療ダイエットの薬は種類が多く、ネット上の情報だけではどれが自分に合うかの判断は難しいのが実情です。受診前に以下の3点を整理しておくと、医師との相談がスムーズに進みます。
自分のBMIと合併症の有無を確認する
医師と相談する前に、自分のBMI・合併症・既往歴を整理しておきます。
BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算できます。
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病などで治療を受けている場合は、服用中の薬の名前と一緒に医師に伝えてください。これらの情報は薬の選択だけでなく、保険適用の可否や禁忌(使ってはいけない条件)の判定にも関わります。
BMIや合併症によって選べる薬は変わります。自己診断で薬を絞り込まず、医師に判断材料を渡したうえで一緒に治療方針を決めていくほうが、結果として安全で適切な治療につながります。
注射と内服、生活スタイルに合う方を考える
GLP-1受容体作動薬には注射タイプ(ウゴービ)と内服タイプ(リベルサス)があります。「注射のほうが減量効果が高い」と言われることもありますが、適性は人によって違い、必ずしも注射が優れるとは限りません。
減量効果の大小よりも、生活スタイルに合うか、費用を継続的に負担できるか、毎日の使い勝手に無理はないかという「続けやすさ」が、最終的な成果を左右します。
持病や服用中の薬との相互作用を確認する
医療ダイエットの薬は、他の薬との飲み合わせに注意が必要なものがあります。例えば、GLP-1受容体作動薬はインスリンやSU薬と併用すると低血糖のリスクが上がります。SGLT2阻害薬は利尿作用があるため、降圧薬を飲んでいる方は血圧が下がりすぎる可能性があります。
現在治療中の病気がある方は、ダイエット薬を処方する医師に、治療中の病気と服用中の薬を必ず伝えたうえで処方を受けてください。可能であれば既存の主治医にも「ダイエット薬を始めたい」と相談しておくと、併用薬の調整や副作用の見極めがスムーズになります。
医療ダイエットの薬に関するよくある質問

医療ダイエットの薬はどのくらいの期間続けるものですか?
薬の種類や目標体重によって変わりますが、一般的には3ヶ月〜1年程度を一つの区切りとして効果を評価します。GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬は、服薬中に食事・運動の習慣を整え、生活習慣が安定した段階で医師と相談しながら減薬や中止を検討していく流れです。
サノレックスは依存性と肺高血圧症のリスクから、連続使用は最長3ヶ月までと定められています。
医療ダイエットの薬はどこで処方してもらえますか?
自由診療の場合は、内科・ダイエット外来・美容クリニック・オンライン診療など、多くの医療機関で処方を受けられます。ただしクリニックによって診察体制や検査の有無に差があるため、定期的な血液検査と体調管理ができる環境を選ぶことが大切です。処方の前に何の検査を行うか、副作用が出たときの連絡体制はどうなっているかを確認しておくと安心です。
薬を飲むだけで痩せられますか?
薬だけでの減量効果には個人差があり、誰でも同じように痩せられるわけではありません。
医療ダイエットの薬は食欲を抑えたり、糖・脂肪の吸収を減らしたりして減量をサポートするものですが、食事内容の見直しや運動習慣をつけることも並行して大切です。薬を使っている間に生活習慣を整え、その習慣を薬なしでも続けられるようになることが、医療ダイエットの最終目標です。
まとめ

医療ダイエットの薬は、ウゴービ・ゼップバウンドのように肥満症治療薬として保険適用が可能なものと、自由診療で処方される適応外使用のものに大きく分かれます。どの薬が合うかはBMI・合併症・生活スタイル・持病で変わるため、受診前にご自身のBMI・治療中の病気・服用中の薬を整理しておくと、初回の相談がスムーズです。
医療法人社団香栄会西尾久リウマチ整形外科では、ウゴービ・ゼップバウンド・マンジャロ・リベルサス・ダパグリフロジンを用いた医療ダイエットに対応しています。事前の血液検査と問診で健康状態を確認したうえで、お一人おひとりに合った薬剤と用量をご提案し、栄養指導や運動療法と組み合わせた継続支援も行っています。「薬だけ処方して終わり」ではない管理体制で取り組みたい方は、当院までご相談ください。
医療ダイエットの薬に関する重要事項
医療ダイエットで使用される薬の一部は、公的医療保険が適用されない自由診療です。
- ・治療内容:GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬・SGLT2阻害薬・膵リパーゼ阻害薬・食欲抑制剤を用いて、食欲抑制・糖排出促進・脂肪吸収抑制などにより体重減少を図る治療
- ・治療期間・回数:薬剤の種類や目標体重により異なります。一般的に3ヶ月〜1年以上の継続が目安です(個人差あり)
- ・費用の目安:自由診療の場合、薬剤費として月額5,000〜80,000円程度。別途、診察料・血液検査料(5,000〜10,000円程度)がかかる場合があります(税込表示・税別表示はクリニックにより異なります)
- ・リスク・副作用:吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛・腹部膨満感・低血糖・急性膵炎・胆のう炎・尿路感染症・性器感染症・脱水・依存性(サノレックス)など
使用する薬剤について
医療ダイエットで使用される薬剤は、使用目的によって承認状況が異なります。
- ・ウゴービ(セマグルチド)・ゼップバウンド(チルゼパチド)・サノレックス(マジンドール)は、肥満症の治療薬として国内で承認されています。保険適用には所定の条件(BMI・合併症・治療歴・施設要件)を満たす必要があります
- ・リベルサス(セマグルチド)・マンジャロ(チルゼパチド)・フォシーガ(ダパグリフロジン)などのSGLT2阻害薬は、2型糖尿病などの治療薬として国内で承認されています。ダイエット(肥満症治療)目的での使用は承認範囲外(適応外使用)にあたります
- ・ゼニカル(オルリスタット)は国内で医療用医薬品としての承認を受けておらず、医師の個人輸入によって入手・処方されます
ゼニカル(オルリスタット)について
- ・未承認医薬品等であること:医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品です
- ・入手経路:医師個人による輸入(患者様ご自身による輸入ではありません)
- ・国内の承認医薬品等の有無:同一の有効成分を含む要指導医薬品として「アライ」(大正製薬)が販売されていますが、医療用医薬品としての承認品はありません
- ・諸外国における安全性等に係る情報:米国FDA・EU等で肥満治療薬として承認されています
- ・副作用被害救済制度:未承認医薬品の使用および国内承認薬剤の適応外使用による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の救済対象外です
この記事の監修者
肥満は自己責任ではなく、遺伝的因子や社会文化的因子を含むさまざまな環境因子で決まります。
患者様が気軽に相談できる診療の場をご提供し、内科・整形外科の医師と協力しながら最大限のお力添えができるよう努めています。
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